事務所屋根 GNSS 座標観測

事務所屋根に設置したGNSS基準局用アンテナ

UTC 11月24日、24時間以上のGNSS観測の後、データをRTKLIBで計算。

観測データを戸河内A、芸北、千代田の3か所の電子基準点とPPK。

結果は非常に良好、各点からの計算結果は以下の通り。(結果として、精度的に準則の範囲をはるかに超える精度を確保、末尾で精度管理実施)

電子基準点 千代田から  34.61687503   132.31778760    227.6916435   (北緯、東経、楕円体高)

電子基準点 芸北から   34.61687506   132.31778730    227.708282

電子基準点 戸河内から  34.61687497   132.31778730    227.7054601

北緯、東経は小数点以下6桁目までは同じ、およそ6桁目が10cm程度なので数センチの差しかなかった。楕円体高についてはGNSS観測の弱点である高度の精度が出ないと心配したが、しかし、ミリの違いでしかない。

FIX率が良くないのは近くの国道の自動車の影響のようである(広島市立大学とのRTKの際に自動車が通過するとFixからFloatに戻ってしまうように見える)

それぞれの分布状態

千代田から
芸北から
戸河内Aから

また。これらから得られた新点(当事務所の屋根のアンテナの座標)を基準として電子基準点の座標を計算した値と、電子基準点の発表されている座標値との比較をしたものが下記の通り (C 千代田 G 芸北 T 戸河内A P今回求めたい事務所屋根のアンテナ位置)

CからPを通ってGへの値とGの基準点座標との差 -0.0000000620   0.0000002100   -0.0301598600

CからPを通ってTへの値とTの基準点座標との差 0.0000000270   0.0000002800   -0.0139128400

GからPを通ってCへの値とCの基準点座標との差 0.0000000080   -0.0000002400   0.0184441300

GからPを通ってTへの値とTの基準点座標との差 0.0000000570   -0.0000000200   0.0027601600

TからPを通ってCへの値とCの基準点座標との差 -0.0000000820    -0.0000002400  0.0155910300

TからPを通ってGへの値とGの基準点座標との差 -0.0000001220    -0.0000000900   -0.0163430600

小数点以下7桁の違いなので数センチ以下、高度も1センチ程度。

これらの差を重量にして事務所屋上のアンテナの位置を出してみた。電子基準点3点からの距離はほぼ同じなので考慮していない。

北緯 34.6168750490 °  東経 132.3177874167°   楕円体高 227.7057m

今期の座標としてこれを使ってもよさそうな各種の数値。これでRTKGo.comへのお願いをして善意の基準局への公開。このレポートでは北緯東経で計算したが日を改めて地球座標(ECEF-XYZ)で計算し直しなおす。

UbloxのU-Centerで24時間以上の観測。GPS,QZSS,Glonass

そして、次の課題が見えてきました。2周波のアンテナを上げたい。

検証を試みた。

芸北からP(事務所のアンテナ位置)(世界直角座標系) -3537803.9070000  3885571.7520000 3603098.8070000

得られたPの座標を使って戸河内Aを計算した値 -3536262.8120000  3890553.9140000  3599340.3030000

戸河内Aの発表されている日々の座表 -3536262.8118000  3890553.9250000  3599340.3028000

これらの差(mm)  ΔX=-0.2000001    ΔY=-10.9999999    ΔZ=0.1999997

これらから斜め方向の差 11.0036357mm

十分な精度である。 

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