GNSS観測

GNSS観測 中古のSOKKIA GSR2600を、ほぼ現在流通しているアンテナ程度の価格で入手できた。

今までは自家製のGNSSロガーでの観測であったが、古くてメーカーが言うロールオバーしてしまった機械でもアンテナとその整準器がしっかりしていれば正確なデータが取れるはず。

アンテナ単体では手持ちのU-BloxM8Pと接続してGPS衛星が受信できることは確認していた、最悪の場合アンテナと整準器だけでも十分にこの値段の価値はある。

このGNSS測量機はコントローラがいささか時代遅れのハンドヘルドコンピューターではあるがデータの収集は十分にできる状態にまで操作の練度を上げて石材店横の自家製基準点での観測を試みた。この日は時間の都合で4時間程度の短期観測。

アンテナ高もちゃんと測定。整準器からの求心で自家製基準点にロックオン。この画像をスマホで撮影しようとしたがピントがうまく合わせられずに撮影できていない。上部を回転させて、ズレを見てみたが問題なし、自家製基準点の真上にアンテナ中心が来ている、(これは今までの自家製GNSSロガーではできなかったこと、この整準器だけでも中古品としての価値は十分かと)

自家製基準点(木ねじの中心部)

木ねじの中心が自家製基準点、以前にアルコ技術さんにVRS-RTKで座標を見てもらっている、また自家製GNSSロガーでの観測も何回か試している点。

得られたデータはGSR2600受信機のメモリーカードに入っている、データの拡張子はPDC。RTKLIBのRTKCONVでデータ形式の変換を試みたところNovAtelOEM7で変換ができた。(これはPDCファイルをテキストで見たときに表示される内容を参考に変換を試みた)

変換後のデータを見てみると衛星はGPSだけしか観測できていないようである(未確認情報)周波数はL1とL2を観測できている。今までの自家製GNSSロガーでは予算の関係で観測できなかったL2も受信できている。

この後RTKPOSTで戸河内AとのPPKを試みたが観測インターバルが30秒であり、多くない観測値ではあったがきれいにFIX解が得られている。

1マス5センチ。この基準点は地形的に(空の広さが)南北には不利。

今までの自家製GNSSロガーよりは振れ幅の少ない観測結果であるように見える。これから検討を加える。

GNSS測量機としての寿命は尽きている機材ではあるが(GNSS時間のリセットをメーカーがアップデートをやめた、ロールオーバーと表現するらしい)アンテナ単体と整準器についてはまだまだ活躍してもらえそうな気がしている。

今までは手が出せなかったL2の観測もこのアンテナであれば十分に観測に堪えられる。

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